ボーイズラブ短歌まとめ(※百合もある)

 

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316151304p:plain

 

 

 

フォロワ〜にすすめられてなんとなく思いついたときにたま〜に短歌をアレするようになって、気付いたら一年が経っていたので、なんとなくまとめてみようかなと思ったのでなんとなくまとめています。

私は短歌に対してまったくの素人だし、歌集などもまったく読んだことがない、人様の作品にもほとんど触れていない、そもそも学がないという無知のフルコンボのような人間なので、専門的に学んでいる方や短歌というジャンルに思い入れがある方などは、私のスタンスや作品のクオリティに気分を害されたり、疑問を感じることがあるかと思います。大したことは書いていませんが、不安がある人は読まないでね。

 

LINEを見返したら、2021年の1月に短歌をすすめられていました。なつかし〜。

 

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316015214j:plain

啄木はHIPHOP

 

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316015251j:plain

おだて上手なフォロワーの言葉にまんまと踊っているチョロ人間

 

口語でもいいんだ、57577じゃなくてもいいんだ、というのは、私が「短歌」というものに感じていたハードルが大きく下がる要因となりました(これらはこの友人と私の個人的な考えです)。

もちろん、制約があるなかで自分の中の情景をどう詠むか、それは短歌にとって大きな醍醐味であると思われるしそういうところは神漫画「ほしとんで」(KADOKAWA刊、全5巻)から学んでいるのですが!(ほしとんでは俳句だけど…)それでも私のような者が短歌やってみよ〜となったのはマジで……この2つの要因が……全てです……。

極論、作った人が「これは短歌や!」と主張すれば、それは短歌なのだと思います。少なくとも私はそういうスタンスでやっていて、悪く言えば何でもありなんですけど、そういう自由さがある世界だと思っています。

 

・すすめられた翌日に作ったボーイズラブ短歌f:id:salmoncheesedaisuki:20220316020355j:plain

 

ダサさは……しょうじき今見返したらすごいあるが、それでもこの味噌汁のにおいすらしそうな土着した生活感(?)は、かなり自分のボーイズラブ観だ…………。と驚いたことを覚えています。

「石油王はパンチ効いたツイートが多い(※多くない)からきっと短歌も向いてると思う!」と言ってもらったのがざっくりとしたきっかけだったので、短歌もパンチの効いたものを期待されていたかもしれませんが、いざ自分の中から出てきたものがこんな……パンチのカケラもない、ゴリゴリの生活感だなんて……。と自分でビックリしたし、少しショックでもありました。でもなんか納得もした、石油王さんのボーイズラブ観ってこうだよねみたいな……。ていうか私この頃から「好き」という言葉を使わないで「好き」を表現することに命かけてたんだな……。

個人的に一番気に入っているのはイオンのやつで、「セックスしなくてもいい、手も繋がなくていい、女と行くようなデートスポットに行かなくてもいいからお前と一緒にいたい」という一人の男の中にある凝縮された祈りみたいな感情を表現したかったんだと思います。イオンっていう言葉のチョイスがいいよな(自賛していく〜)

あと昔から時事ネタが好きなので、これも安易に時事ネタに走っています。

 

 

・夜のボーイズラブ短歌

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316021545j:plain

 

コインランドリーのやつ気に入っています。以前から夜中に車でコインランドリーの前を通りかかるたびになんとなくボーイズラブみを感じていたのですが、フツーに意味がわからねえし言語化もできずモヤモヤしていて、それらが短歌というかたちでなんとなく(あくまで自分の範囲で)昇華できた気がしています。

同性愛は隠すものである!という意識は私にはありませんが、この世のどこかに確かにある、逃れるようにひっそりと生きるボーイズラブのことが、私は大好きなんだな〜…と思いました。コインランドリーという空間を惑星?星座?に見立てているのもいいな。

アクセル〜は、深夜に信号待ち→発進のまさにその瞬間にアクセルを踏み込みながら思いついたやつです(まんまじゃねーか)抱かれる側だけど、受動的ではなく、自分の意志で能動的に抱かれているのだという強い男がいて、これも気に入っています。

 

 

・百合短歌

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316022748j:plain

 

↑の夜のボーイズラブ短歌で「・や、を使ってるのイイネ!」と褒められたので、まんまと調子に乗っている素直な人間です。 生活感がすごいな…。正直どれも好きですが、ブラのやつが特に好きです。朝ドタバタしてたんだろな……みたいなところまで「見える」のがいいですね。

余談ですが、私は「俺と一緒に生きてくれ」がボーイズラブで、「私と一緒に地獄に落ちてくれる?」が百合だと思っています。(もちろん全てがそうというわけではないです)

 

 

・この間に、恥ずかしくて秒で消したミュウヨンマルヨン短歌がありますが、マジで恥ずかしいので一生晒しません。

 

 

・冬のボーイズラブ短歌

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316023610j:plain

 

これ一番気に入っています! 自分の中にあるボーイズラブ観をいちばんスムーズに出力できた気がするな〜。

短歌をすすめてくれたフォロワーがいつも講評をしてくれるのですが、「愛の熱力学の第二法則じゃん」と言われ、無知なので「熱力学の…第二法則…!?」となってググったんですけど、私がボーイズラブだと思っていることってもしかして全て物理学で説明できるのか……!?と衝撃でした。物理ってボーイズラブだし、つまり世界ってボーイズラブなんですよね。(?)

現在進行形でめちゃくちゃ幸せなのに、冬に指先が冷えてどうしようもなくなるように、どこか泣きたくなるような気持ちがあるボーイズラブを想像して作りました。

個人的にはやかんのやつが気に入ってます。「やかん」にしたのは完全になんとなくなんですが、これもフォロワーに「電気抵抗の熱じゃなくて燃焼の熱なのが、情熱を感じさせていい」と言ってもらえて、なぜ作った本人より「すべて」がわかっているんだ、、、?とびびったし、嬉しかったです。

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316134604j:plain 

作った本人より見てくれる人の方が頭がよくて「全て」をわかっているの何?

 

 

・冬〜春にかけてのボーイズラブ短歌

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316025445j:plain

 

↑の冬のボーイズラブ短歌がよすぎて越えられねえ…と思っていましたが、これはこれでめちゃくちゃ私のボーイズラブ観じゃん…。となって面白かったです。ぼんやりと「卒業」をテーマにしていました。

初見じゃわからなかったと言われたので解説するのですが、「かりほの〜」は百人一首からの引用で、もっというと中村明日美子「同級生」からの引用です。

 

天智天皇
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露に濡れつつ

 

私が同級生を読んだのは大昔で、当時はこの歌が引用されている意味がわからずフーン…?で読んでいたのですが、大人になってから「これってもしかしてただ袖がビショビショになっているんじゃなくて、相手への想いが溢れて止まらない……ってコト⁉️」と気付き(個人的な解釈です)、その驚きをそのまま……流用しています…………。同級生の本歌取り……(同級生の本歌取り?)

制服のやつは、卒業式後帰宅即セックスのパターンと、片想いのまま家に帰って1人で制服を脱ぐパターンという2通りを想定していました。 ロイホがないのも絶妙に田舎でいいね〜。春なのに湿度があるものばかり出来て面白かったです。

 

 

〈まとめ〉

こうやって見返すと思ってたより全然作ってないな!だからこそ地味に続いているのかもしれません。

でも続いたいちばんの理由は、どう考えても見てくれるフォロワーがめちゃくちゃ褒め上手なところですね……。私は本当に褒められて伸びるタイプです……。

あと、私は基本的に恥ずかしがりやで、短歌も正気であれば絶対に恥ずかしくなるのですが、そもそも短歌の教養がまったくないことが前提なので、今のところ恥ずかしがらずにインターネットに発表できています。短歌のことをもっと知ってしまったら、絶対に恥ずかしくなって作らなくなるし死にたくなっちゃうな…。無敵だから続けられています。

 

なんとなく短歌を作っていて感じたことは、「字余りが好き」「頭ひねって考えたものより秒で出来たものの方が褒められがち」「想定していなかった解釈が知れて面白い」などです。

 

冬のボーイズラブのイルミネーションのやつは、それまでの短歌の中でも特に何も考えずするりと出来たものだったので、件のフォロワーにめちゃくちゃ褒められてビックリしました。

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316140719j:plain

本当にまさにそういう映像を思い浮かべていたので、バッチリ伝わっていて嬉しかったです。

 

別の解釈を提示してくれたやつ

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316141609j:plain

人類滅びてるパターンのやつよすぎない???

 

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316154740j:plain

よい解釈

 

f:id:salmoncheesedaisuki:20220316154801j:plain

短歌はキュビスム

 

 

私は自分の短歌に対して、正直短歌らしさみたいなものは全然感じられておらず、ただの31文字の抽象的な文字列やんけ…と思っているのですが、それなのにさらに57577という定型すら破っちゃったらより短歌から遠ざかるのでは……!?と自覚があるにはあるのですが、それでもちょっと字余りするくらいがなんとなく気持ちいいですね。

57588くらいが好きな字余りです。(好きな字余りとは?)

 

あと、上のスクショでも少し触れていますが、私は脳内にある映像を短い文章に変換しているので、繰り返しになりますが短歌というよりただの説明不足でわかりにくいボーイズラブになりがちだ…と思っているのですが、「ボーイズラブ短歌」で検索してみると短い文字数でも技巧を凝らしてバッチリボーイズラブしてるものがたくさんあって、スッゲ〜…と思います。

うまく言えないんですけど、私は「俺」と「お前」という言葉を使わないとボーイズラブを表現できなくて、限りなくミクロな世界観でしかないというか、受け取り手の感性に寄り添うみたいな、マクロで、個人を特定しない(?)、想像力がひろがるようなボーイズラブ短歌は……作れねえ……。というところが特性であり、至らない部分だと思っています。

もっといろんなボーイズラブ短歌を作れたらいいのにな〜…と思うし(ボーイズラブのことが大好きなので…)、「学」ってボーイズラブに直結するんだ……と実感したので、100年前から500000000回言ってるけど、頭よくなりて〜…と改めて思ったりもしました。熱力学みたいに、この世には、私がバカだから気付けていないボーイズラブがたくさんあるんだ…。と思ったら焦りで気が狂いそうになります。まあだからといって特に何をするわけでもないんですけど……。何?

 

 

長々と書きましたが、特に今後も短歌がんばるぞ!という気持ちがあるわけではないし、作るかもしれないし作らないかもしれないという気持ちです。

私にとってボーイズラブ短歌を作るのは、夜寝る前に電気消したのにネットサーフィンしちゃうみたいな、そういう息抜き(?)に近い感覚があるので、上達したい気持ちはあるけど、まだしばらくは肩肘張らずにやりたいときにやれたらいいな〜。

なんにせよ、こんなスタンスでも怒らず、めちゃくちゃ褒めてくれて、のびのびやらせてくれた友人には本当に感謝です。

 

とりあえず個人的なボーイズラブ短歌まとめでした。

ボーイズラブ大好き

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。