2020年良かったボーイズラブ

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ツイッターに書くのはなんだか恥ずかしいのでこちらに書きます。

 

基本的に外に向けた自分の文章が大の苦手なので、これもそのうち消えるかもしれません、よろしくお願いします!(?)

 

今年発売したボーイズラブ漫画から個人的によかったな…というものを3つ選出します。順不同。

 

 

 

 

行くぞ!

 

 

 

 

 

 

外せね〜〜。

 

フラワーコミックスです。読んでみるとなぜBLレーベルではなくフラワーコミックスなのかがよくわかると思います。

 

ざっくり言うと「ジャンル:ボーイズラブ」といった話ではなく、シンプルに「人」が「人」を好きになるという青春と人生の話でした。 作品としては素敵なボーイズラブですが、文法や言語が少女漫画といった感じ。

 

いわゆる一般的な(便宜上の表現です)ボーイズラブだと、 ノンケ×ゲイという組み合わせは、ノンケの男の子がゲイの男の子のことを好きになって大団円ハッピーエンド! お幸せに!(からのセックス!)で終わりますが、この漫画はそこで終わらないんですよね。両想いになったあとに、ちゃんと続きがある。「青春」と「人生」の漫画だから……。

私にはそれがメチャクチャ衝撃で、あまりに感動して、頭ギンギンに冴えちゃって朝の6時くらいまで眠れなくてどうにか3時間くらい寝て仕事に行きました。絶対にこんな大人にならないでほしい…

 

また、これも一般的なボーイズラブと違うところですが、2人の関係がセフレから始まるというのもあって、2人にとってセックスが「感情の集大成」という使われ方をしていません。

たいていのボーイズラブは、両想いになったあと、1つのアンサーというか到達点としてセックスをして終わることが多いのですが(商業的な事情もあるのかな?)、この漫画の2人はその時に「したいからセックスをして」います。

なんなら1巻の冒頭からセックスをしている。いいねえ! TPOを守りつつどんどんやってくれ。

 

アブノーマルな描写や極端な汁っぽさはありませんが、上記の通りわりと頻繁にセックスをしているため、セックス描写が苦手な方や、学校でのセックスというシチュエーションが苦手な方は少し注意した方がいいかもしれません。

個人的には学校や職場といった「公的な場所でのセックス」というシチュエーションはあまり得意ではないのですが、まったく気にならなかったし、苦手だとしてもすまんけど我慢して読んでくれや……という気持ちです。

ただし、2巻にイジメの描写が少しあるので、そこらへんマジで無理という方はマジで無理をしないでください。

 

メインの登場人物に悪いヤツがおらず、精神衛生上もとてもクリーンな気持ちで読むことができました。

なによりも澤根くん(攻め)も新見くん(受け)も、2人とも誠実で優しくて頭がよくて、魅力的で(キャラクターの魅力のかきかたがうまい…)いいやつなんだよな〜…。お互いがお互いのことを好きになるのが理解(わか)ってしまう…。君と好きな人が100年続きますように…。お幸せに……。学校でのセックスはあんまりよろしくないけど舞台が学校であることに意味があった…………。

 

私が「当て馬」という存在が苦手なためあえて書くのですが、2人の恋路に少しばかり介入するキャラクターが登場しますが、決して当て馬ではありません。

 

 

 

 

めっちゃ喋るやん……次!

 

 

 

 

 

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なぜか普段ボーイズラブを読まないSF好きの友人にオススメしてもらいました。(なぜ?)

 

メッ………………………チャクチャよかった〜…………。

 

何がいいってとにかく読後感が秀逸なんですよね。

燃えて傷付いて失った先にてのひらに残るたった一つのかけがえのないもの……。

大切なものは一つでいいという極限まで削ぎ落とされたボーイズラブ。何を言っているんだ?

 

3つのお話が収録された短編集で、どのお話もきれいに終わっているのに、その先に思いを馳せずにはいられない余白がある。

モノクロの漫画なのに、本当に色鮮やかで、その時の感触や温度や湿度までもが手に取るようにわかってしまう。漫画うっっま……。

 

とにかく洗練されていて空気が美しい。雑音がない。どの話も登場人物が実質2人なので当然当て馬のような存在もいない…。何を言っても野暮になる気がするので何も言えないな…………

 

 

各話のざっくりとしたあらすじを…

 

 

「ふたりぼっちのエバーアフター」異形を愛する人間と人間を愛する異形の愛の話。ファンタジー

 

「蛙の王子様」自分の顔にコンプレックスを持つ絶世の美少年と生物オタクDKの蛙化現象と恋の話。現代高校生。

 

「果ての荒野でバカンスを」人間と人間とAI。愛……。距離も種族をも超えた彼らの感情に「愛」以外の言葉なくない?? 近未来SF。

 

 

個人的な話ですが私はこの漫画がよすぎて体調不良になりました。

そんで読み終わった後に気づいたんですけどお前ビビビビーボーイコミックスなの!?!?(ビーボーイコミックスに対するデカすぎる偏見)

うまく言えませんが大の字になりました。こういうボーイズラブが評価される時代になって本当に嬉しいよ……

 

余談になりますがこの作者さんの前の作品もよんだんですけど、そちらもメチャクチャによかったです…………。獣人とオメガバースがいける方はそちらも是非。。。

 

 

 

 

次!

 

 

 

 

 

前作「マイリトルドギー」のスピンオフだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 好きすぎて声がデカくなってしまう。

前作とは別のカップリングなので、こちらだけでも読めます。作中で世界観の説明もちゃんとされていますのでご安心ください。 でも前作も読んでほしいな〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ご覧のとおりもうメチャクチャに絵がうまくて犬がカワイイ。

本当に絵がうまくて犬成分たっぷりでメチャクチャにカワイイ。それだけで100億点なのになんと内容も最高って……おい!!!!!最高!!!!!!!!!!!!!!!

 

エーッ!?となった点を書きます。

 

・「ここ他のボーイズラブだったらチューしてたぞ」というところでチューをしない

 

おそらく作者の方の強固な誠実さだと思うんですけど、ボーイズラブというジャンルに限らずどの恋愛漫画にもわりとある「不意打ちチュー」を、ここもしかして「する」か……!? という場面で「しない」んですよね。

不意打ちチューが地雷なのですがこれには石油王もビックリ&ニッコリ……。いやあまりに「誠実」すぎんか!?

では作中でチューをしないのか? という疑問があるかもしれませんがネタバレになりますが作中でチューはします。刮目せよ!

 

・「ここ他のボーイズラブだったらセックスしてたぞ」というところでセックスしない

 

よくあるボーイズラブだったらまあ「やっちゃってる」ね……ってところでセックスしないんですよね。もしかしたらこれを「良」と捉えない人もいるかもしれませんが私は良ッッ……になりました。キャラクターの人権に誠実すぎる……。

ちなみに作中で性描写は一切ありません。

 

上記のとおり(スッカラカンですが…)とにかく登場人物たちの感情描写や行動のひとつひとつが丁~寧丁寧丁寧~…に描かれているんですよね……。

 

話のなかで人間に傷付けられた動物がたくさん出てきて、そこだけ見るとやっぱり人間はクソ……あまりに愚か……絶滅しろ……。となりそうなのですが、メイン人物の小林くんがとにかく仕事のできる誠実でいいやつで、人間はクソ……にならないような絶妙なバランスができているのもイイ。仕事面も恋愛面も丁~寧に歩み寄るデキる男です。

 

人にボーイズラブを勧める時はもっとどういう内容だとかどういうシチュエーションだとかの「萌え」の話をするべきでは……? という気もするが私の語彙では「登場人(動)物全員カワイイ」「誠実」「犬メチャクチャカワイイ……」としか言えねえ……。ポメラニアンメチャクチャかわいいな……。

 

恋愛感情が育まれていくのと同時に登場人物たちがメキメキ成長していくので、成長物語としても楽しめると思います。犬、さわりて~……。

 

 

 

 *

 

 

 

以上が私が2020年に読んで良かったな~……と思ったボーイズラブでした。

 

刊行予定を見ると12月にも気になるボーイズラブがいくつか出るような感じでしたが、この3作品はまず動かないかな~と思いましたので僭越ながらご紹介させていただきました。(?)

語彙がカスすぎてすみませんが少しでも面白そうだな~と思っていただけたら嬉しいです!

どの漫画も面白さは「マジ」なので機会があればぜひ…。

あとオススメのボーイズラブがあったらマジでいつでも教えて下さい。

 

ボーイズラブ大好き!!!!!

最後までお読みいただきありがとうございました。